福島県次世代育成支援企業認証制度と警備業|2026年最新基準|山田社会保険労務士事務所
警備業に関するコラム Series.03

福島県次世代育成支援企業認証制度と警備業
― イメージアップと採用力強化

福島県が働きやすい職場づくりに取り組む企業を認証する制度。
2026年度第1四半期現在、認証企業は延べ1,483社です。

2026年8月6日取扱要領まで確認
認証区分ごとに基準が異なる
採用力強化
認証企業 延べ1,483社
📋
2026年10月15日時点の最新公表資料を確認
制度要綱・様式は2026年4月1日改正、現在掲載されている取扱要領は2026年8月6日改正版です。 新規申請・取組状況報告は最新様式で行います。

「福島県内で警備員を採用したい。でも応募が来ない——」 そんな悩みを持つ警備会社の経営者に知ってほしい制度があります。 福島県が実施する次世代育成支援企業認証制度は、 女性活躍や仕事と育児・介護の両立、働きやすい職場環境づくりに取り組む企業を県が認証する制度です。 認証には2区分があり、対象企業・認証基準・提出書類がそれぞれ異なるため、最初にどちらを目指すか整理することが重要です。

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制度の概要と2つの認証区分

福島県次世代育成支援企業認証制度には、 「働く女性応援」中小企業認証と 「仕事と生活の調和」推進企業認証の2区分があります。 2026年度第1四半期現在の認証企業数は延べ1,483社です。 1社が両方の認証を取得した場合は2社として数えられています。

Certification Type A
「働く女性応援」
中小企業認証
  • 対象:県内で事業活動を行う、常時雇用労働者300人以下の県内事業所
  • 次世代法と女性活躍推進法の両方の一般事業主行動計画を策定・届出
  • 行動計画策定時に労働者の意見を聴取
  • 5つの認定要件のうち2項目以上を達成
Certification Type B
「仕事と生活の調和」
推進企業認証
  • 対象:県内で事業活動を行う県内事業所(300人以下という人数要件なし)
  • 取組状況チェック表の基礎項目をすべて満たす
  • 同チェック表の評価項目で45ポイント以上
  • 基礎項目・評価項目の両方を提出
🚨 元ページで最も重要な修正点 元ページでは、「仕事と生活の調和」推進企業認証について 「一般事業主行動計画+5要件のうち2項目以上」と説明していましたが、 これは「働く女性応援」中小企業認証の基準です。

「仕事と生活の調和」推進企業認証は、 基礎項目を全て満たし、評価項目で45ポイント以上となることが認証基準です。
📌 「認証期間2年」ではなく「2年に1度の取組状況報告」 現行要綱には、認証が2年で自動失効するという認証期間の定めはありません。 認証企業は2年に1度、認証を受けた月の翌月末までに取組状況を報告する必要があります。 認証基準を満たさなくなった場合等には辞退・取消しの制度があります。
公式資料: 福島県次世代育成支援企業認証制度要綱(2026年4月1日改正版)/ 同取扱要領(2026年8月6日改正版)/ 福島県雇用労政課「福島県次世代育成支援企業認証制度について」
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認証基準を区分ごとに正しく確認

2つの認証は基準が大きく異なります。 警備会社が申請準備をするときは、まずどちらの認証を目指すか決めてから必要書類・実績を確認してください。

A. 「働く女性応援」中小企業認証
1
2種類の一般事業主行動計画
次世代育成支援対策推進法と女性活躍推進法の両方の行動計画を策定し、都道府県労働局長へ届け出る。
2
労働者の意見聴取
行動計画策定時に労働者の意見聴取等を行っている。
3
5項目のうち2項目以上
下記の認定要件のうち2項目以上で所定の実績を満たす。
✅ 5つの認定要件 ① 長時間労働の解消: 週60時間以上労働者割合5%以下、年休取得率60%以上、所定外労働削減措置、時間単位年休制度など。
② 女性が働きやすい企業: 係長相当職以上の女性割合20%以上、採用者の女性割合20%以上、女性役員、女性の再雇用、不妊治療等と仕事の両立のための休暇制度など。
③ 多様な働き方: 過去2年以内に短時間勤務、所定外労働免除、フレックス、時差出勤、在宅勤務等の利用実績。
④ 家庭生活への参加促進: 過去2年以内に育児休業(2週間以上)、介護休業、子の看護等休暇、介護休暇の利用実績。
⑤ 働きやすい職場づくりの宣言: イクボス宣言または健康事業所宣言。
B. 「仕事と生活の調和」推進企業認証
1
基礎項目
法令を遵守した就業規則等の作成など、チェック表の基礎項目をすべて満たす。
2
評価項目
仕事と生活の両立に関する指標で45ポイント以上となる。
3
提出書類
認証申請書、基礎項目・評価項目の両方のチェック表、就業規則、育児・介護休業等に関する規則、根拠資料等を提出する。
⚠️ 2026年4月以降の新様式・最新取扱要領を使用 現在の公式ページでは、要綱・様式は2026年4月1日改正版、 取扱要領は2026年8月6日改正版が掲載されています。 「仕事と生活の調和」のチェック表は、基礎項目・評価項目の両方を提出してください。
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認証を受ける主なメリット

福島県は、認証企業の社会的評価向上のほか、 認証マークの使用、助成・奨励制度、融資、物品調達、建設工事等の入札制度など複数のメリットを案内しています。 ただし、制度ごとに別途要件・募集期間があります。

👥
Merit 01
採用・企業PR
認証企業は「ウォリバー」マークを名刺・ポスター等に使用できます。県HP等でも認証企業が紹介されます。
🏆
Merit 02
入札・調達制度
建設工事入札参加資格審査で認証1区分につき10点の加点。総合評価方式でも評価項目となります。
💰
Merit 03
助成・融資制度
認証企業向け助成・奨励制度や県制度融資等があります。利用時は各制度の最新要件を別途確認します。
⚠️ 「公共工事等は必ず10点・総合評価は必ず0.5点」ではない 福島県の建設工事入札参加資格審査では、 「働く女性応援」「仕事と生活の調和」の各認証について10点の加点基準が確認できます。

一方、総合評価方式は「認証取得が評価項目になる」と県が案内しており、 配点は対象となる入札・評価基準によって確認する必要があります。 0.5点となる現行の評価例はありますが、すべての入札で一律0.5点とは限りません。
📌 警備業務の委託入札では個別確認が必要 建設工事の入札参加資格審査上の10点加点が、 そのまま警備業務委託の入札に適用されるとは限りません。 警備業務の入札を検討するときは、各発注機関の入札参加資格・総合評価・選定基準を個別に確認してください。

県が行う物品等調達の随意契約では、認証企業を優先的に選定する制度も案内されていますが、 個別案件での選定・受注を保証するものではありません。
📌 助成金は「認証取得=自動受給」ではない 2026年度の「働きやすい職場環境づくり推進助成金」では認証企業が対象とされていますが、 対象事業、申請期間、予算、交付要件等は別に定められています。 認証取得自体が助成金の交付を保証するものではありません。
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警備会社が取り組む具体的アクション

認証取得のためだけに制度を作るのではなく、 警備員の採用・定着やシフト運用の改善につながる取組を選ぶことが重要です。 なお、どの取組が認証上の点数・実績になるかは、目指す認証区分の基準で確認します。

1
労働時間・年休の実績をまず数値化する

「働く女性応援」認証では、週60時間以上の労働者割合5%以下や、前年度年休取得率60%以上などが認定項目になっています。 警備会社では現場ごとの勤怠を集計し、現状がどの項目を満たすか先に確認すると効率的です。

長時間労働の解消
2
短時間勤務・時差出勤等を「利用できる制度」にする

「働く女性応援」認証の多様な働き方では、制度があるだけでなく、原則として申請時から過去2年以内の利用実績が確認されます。 固定現場、日勤限定、時差出勤等、警備会社でも運用可能な選択肢を検討します。

多様な働き方
3
育児・介護制度を「取得実績」につなげる

育児休業(2週間以上)、介護休業、子の看護等休暇、介護休暇についても過去2年以内の利用実績が認定項目となります。 規程整備だけでなく、管理者への周知や代替要員の確保方法まで運用を整えます。

家庭生活への参加促進
4
「働く女性応援」を目指す場合は2種類の行動計画を確認

常時雇用労働者300人以下の企業であっても、この認証を取得するためには、 次世代法と女性活躍推進法の両方の一般事業主行動計画を策定し、労働局へ届け出ることが認証要件です。 法律上の策定義務の有無と、県認証の申請要件を混同しないよう注意します。

働く女性応援の前提要件
5
「仕事と生活の調和」は45ポイントを先に試算する

こちらは5要件のうち2つという制度ではありません。 最新のチェック表で、基礎項目を全て満たしているか、評価項目が45ポイント以上になるかを先に確認し、 不足項目を就業規則・育児介護休業規程・実際の取組で補います。

仕事と生活の調和
📌 就業規則の改定だけで認証できるとは限らない 認証基準には、年休取得率、女性比率、過去2年以内の制度利用実績など、 規程を作るだけでは満たせない実績要件があります。 まず現在の実績をチェックし、その上で規程改定が必要な項目を絞る方が効率的です。
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申請から認証・認証後までの流れ

1
選択
どちらの認証を目指すか決める

「働く女性応援」と「仕事と生活の調和」では認証基準が異なります。 自社の人数、行動計画、年休取得率、女性雇用、育児・介護制度の利用実績等から取得しやすい区分を確認します。

2
準備
最新様式・根拠資料を準備

「働く女性応援」は申請書、2種類の一般事業主行動計画と届出書、就業規則、実績資料等を準備します。 「仕事と生活の調和」は申請書、基礎項目・評価項目のチェック表、就業規則、育児介護休業規程、根拠資料等を準備します。

提出書類は2部。最新の県公式ページから様式を取得
3
申請
管轄する地方振興局へ提出

受付は四半期ごとです。 第1期4〜6月、第2期7〜9月、第3期10〜12月、第4期1〜3月に受け付けられています。 南相馬市の事業所は相双地方振興局 地域づくり・商工労政課が窓口です。

相双地方振興局:〒975-0031 南相馬市原町区錦町1丁目30番地/TEL 0244-26-1142
4
審査
書類審査+訪問審査

地方振興局が書類審査を行った後、申請企業を訪問してヒアリング調査を実施します。 現行のスケジュールでは、各受付期間の翌月に訪問審査が行われ、認証はその月末が目安です。

5
認証後
認証マークの活用・2年に1度の取組状況報告

認証後は県から認証書が交付され、企業名等が県HP等で周知されます。 ウォリバーマークも活用できます。

認証が2年で自動終了する制度ではありません。 認証企業は2年に1度、認証を受けた月の翌月末までに取組状況報告を行います。 名称・代表者・住所の変更は、変更から30日以内の届出が必要です。

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まとめ

福島県次世代育成支援企業認証制度は、 採用・職場環境改善・公共調達等で活用できる制度ですが、 2つの認証区分の基準を混同しないことが最初のポイントです。

1
2026年度第1四半期現在の認証企業は延べ1,483社。両認証を取得した1社は2社として集計される
2
「働く女性応援」は300人以下が対象で、次世代法・女性活躍推進法の両方の行動計画+5項目中2項目以上が基本
3
「仕事と生活の調和」は基礎項目を全て満たし、評価項目45ポイント以上が必要
4
認証期間が2年なのではなく、認証企業に2年に1度の取組状況報告義務がある
5
要綱・様式は2026年4月1日改正、現在の取扱要領は2026年8月6日改正版。申請前に最新公式資料を確認する
📌 公共調達・助成金の効果は個別制度で確認 建設工事入札参加資格審査の10点加点など明確な優遇措置がありますが、 すべての警備業務委託入札に同じ加点が付くわけではありません。 助成金についても、認証企業であることに加え、各年度の対象事業・募集期間等を確認してください。
【参照資料】福島県次世代育成支援企業認証制度要綱(2026年4月1日改正版)/福島県次世代育成支援企業認証制度取扱要領(2026年8月6日改正版)/福島県雇用労政課「福島県次世代育成支援企業認証制度について」(2026年度第1四半期現在:認証企業延べ1,483社)/福島県工事等入札参加資格審査申請の手引き/福島県「働きやすい職場環境づくり推進助成金」

本ページは2026年10月15日時点の福島県公式情報を確認して作成しています。認証要件、様式、助成制度、入札上の取扱い等は変更される場合があるため、申請・入札前には必ず最新の公式資料を確認してください。
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