福島県次世代育成支援企業認証制度と警備業 ― イメージアップと採用力強化|山田社会保険労務士事務所
警備業に関するコラム Series.03

福島県次世代育成支援企業認証制度と警備業
イメージアップと採用力強化

延べ1,412社が活用する県の認証制度。
「きつい・休めない」と思われがちな警備業だからこそ、取得の価値があります。

令和8年4月 要綱改正対応
入札加点
採用力強化
認証企業 延べ1,412社
📋
令和8年4月1日付で要綱・様式・取扱要領が改正されました
令和8年4月1日以降に新規申請・取組状況報告を提出する事業者は新様式を使用する必要があります。 最新様式は福島県雇用労政課HPで配布中です。

「福島県内で警備員を採用したい。でも応募が来ない——」 そんな悩みを持つ警備会社の経営者に知ってほしい制度があります。 福島県が実施する次世代育成支援企業認証制度は、 子育て支援や働きやすい職場環境整備に取り組む企業を県が公認する仕組みです。 入札加点・採用広報・助成金活用まで、一つの認証が複数の効果をもたらします。

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制度の概要と2つの認証区分

本制度は、仕事と育児の両立支援に積極的に取り組む中小企業や、 仕事と生活のバランスが取れる職場環境づくりを推進する企業を 福島県が認証するものです。 現在、延べ1,412社が認証を受けており(令和7年度第3四半期現在)、 四半期ごとの認証書交付が行われています。

Certification Type A
「仕事と生活の調和」
推進企業認証
  • 長時間労働の解消に取り組んでいる
  • 多様な働き方が選べる
  • 従業員の家庭生活参加を促進している
  • ワーク・ライフ・バランス宣言をしている
  • 入札加点:公共工事等 10点、総合評価 0.5点
Certification Type B
「働く女性応援」
中小企業認証
  • 女性が働きやすい職場環境の整備
  • 女性の採用・管理職登用の推進
  • 育児休業・短時間勤務等の整備
  • 男女共同参画の取組み
  • 両部門同時取得も可能
📌 認証期間と更新の仕組み 認証期間は2年間です。 継続するためには、2年に1度、認証を受けた月の翌月末までに 取組状況を管轄の地方振興局に報告する必要があります。 申請は年4回(四半期ごと)受け付けられており、 提出先は事業所所在地を管轄する地方振興局(南相馬市は相双地方振興局)です。
制度根拠・問い合わせ先: 福島県商工労働部 雇用労政課(TEL:024-521-7289)
福島県次世代育成支援企業認証制度 要綱・取扱要領(令和8年4月1日改正版)
※最新様式・要綱は福島県雇用労政課HP(https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32011c/)でご確認ください。
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認証基準の要件(最新版)

「仕事と生活の調和」推進企業認証を受けるためには、 以下の3つの前提条件をすべて満たした上で、 5つの認定要件のうち2項目以上を達成することが必要です。

前提条件(全件満たすこと)
一般事業主行動計画を策定し、福島労働局へ届け出ていること
※次世代育成支援対策推進法に基づく計画。策定義務のない中小企業も任意で届出可
行動計画策定時に労働者の意見聴取などを行っていること
次の認定要件のうち2項目以上を達成していること
✅ 5つの認定要件(2項目以上達成で認証) ①長時間労働の解消に取り組んでいる企業
②女性が働きやすい企業
③多様な働き方を選べる企業
④従業員の家庭生活への参加を促進している企業
⑤働きやすい職場づくりに取り組むことを宣言している企業(イクボス宣言等)

各要件には2〜4の具体的な「認定項目」が設定されており、 そのうち1つでも実績があれば1要件を満たすものとして扱われます。
⚠ 「仕事と生活の調和」チェック表は基礎項目・評価項目の両方を提出 令和8年4月1日改正後の新様式では、チェック表に 「基礎項目」と「評価項目」の2つのタブがあります。 申請時は両方の提出が求められます。 旧様式での申請は受理されない場合がありますので、必ず最新様式をご使用ください。
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認証を受けることの3つのメリット

認証取得は「書類上の称号」ではありません。 採用・入札・助成金という3方向から、 警備会社の経営に直接メリットをもたらします。

👥
Merit 01
採用力・定着率の強化
認証マークを求人票・会社案内・名刺に使用できます。「働きやすい会社」の可視化が若年層・子育て世代への訴求力を高めます
🏆
Merit 02
入札での加点
公共工事等の入札参加格付けで10点加算。総合評価方式では0.5点。物品調達では優先指名の対象となります
💰
Merit 03
助成金・融資優遇
「働きやすい職場環境づくり推進助成金」の受給要件に該当します。金融機関の企業評価でプラスに働く事例もあります
📌 警備業にとっての戦略的意義 警備業は「きつい・休めない・危険」というイメージが先行しがちで、 求人広告を出しても応募が集まらないという課題を多くの事業者が抱えています。 そこで「福島県が認証した子育て応援企業」というお墨付きは、 単なるイメージアップ以上の効果があります。 特に南相馬市・相双地区での採用においては、地域密着の信頼感と合わさって 応募率向上に寄与する可能性が高いと考えられます(推定:地域の採用市場動向に基づく)。
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警備業が取り組むべき具体的アクション

「24時間シフト・夜勤・突発対応が多い警備業で、子育て支援なんてできるのか?」 という声をよく聞きます。しかし、完璧な制度整備が最初から必要なわけではありません。 警備業の実態に合わせた「できることから始める」アプローチで 認証要件を満たすことが可能です。

1
年次有給休暇の計画的付与・取得促進

労働基準法第39条第6項に基づく計画年休制度を就業規則に導入することで、 長時間労働の解消要件と有給取得促進の両方を同時に満たすことができます。 シフト制の警備業でも「繁閑期」を見極めた計画付与は実施可能です。

長時間労働の解消 / 多様な働き方
2
子の看護休暇・介護休暇の周知と取得しやすい環境づくり

育児・介護休業法に基づく看護休暇・介護休暇は法定制度ですが、 「実際に取れる雰囲気があること」が認定上重要です。 管理者へのイクボス宣言、相談窓口の設置、 取得実績の社内掲示などがポイントになります。

家庭生活への参加促進
3
シフトの希望申告制・固定シフト制の導入検討

「子どもの行事に合わせて希望シフトを出せる」仕組みを設けることで、 多様な働き方の実現を示せます。 全員が同じ柔軟性を持てなくても、 「希望を出せる制度がある」だけで評価の対象になります。

多様な働き方を選べる企業
4
一般事業主行動計画の策定と福島労働局への届出

認証の前提条件として必須です。常時雇用する労働者が100人以下の事業主も 任意で策定・届出ができます(次世代育成支援対策推進法)。 計画は「計画期間・目標・取組内容・実施時期」を記載するもので、 社労士のサポートを受けることで短期間での整備が可能です。

認証の前提条件
✅ 就業規則の整備が認証取得の最短経路 一般事業主行動計画の内容と就業規則の制度が一致していることが、 審査での整合性確認において重要です。 計画に「有給休暇取得率向上」を掲げたなら、就業規則に計画年休の規定を設ける—— この「計画と規程の一体整備」が、認証取得の最も確実なルートです。 社労士に依頼することで、就業規則整備・計画策定・申請書作成を一気通貫で対応できます。
05

申請から認証までの流れ

1
準備
自己チェックシートで現状把握

「仕事と生活の調和」取組状況チェック表(基礎項目・評価項目)を使って、 現在の取組状況を確認します。不足している取組を洗い出し、 どの認定要件を目指すか方針を決めます。

新様式(令和8年4月1日~)をダウンロードして使用すること
2
整備
就業規則・一般事業主行動計画の整備

認証要件を満たすために必要な制度を就業規則に規定し、 一般事業主行動計画を策定して福島労働局へ届け出ます。 この段階での社労士への相談が最も効果的です。

社労士への依頼で就業規則整備から計画届出まで一括対応可能
3
申請
申請書類の提出(年4回受付)

申請書・チェック表(基礎項目・評価項目)・添付書類を 原本1部・副本1部(計2部)用意し、 事業所所在地を管轄する地方振興局へ郵送または持参します。 南相馬市は相双地方振興局が窓口です。

相双地方振興局:〒975-0031 南相馬市原町区錦町1-30 TEL:0244-26-1117
4
審査・認証
審査・認証書交付式

書類審査の後、地方振興局から認証書が交付されます。 認証式は各地方振興局が定期的に開催しており、 地元メディアへの掲載・広報が行われます。

5
活用・更新
認証マーク活用・2年後の更新報告

認証後は、認証マークを求人票・会社案内・名刺・ウェブサイトに使用できます。 県HPへの掲載・入札加点が即時に効力を持ちます。 2年後には取組状況報告(認証を受けた月の翌月末まで)が必要です。

認証期間は2年。継続には2年に1度の取組状況報告が必要
06

まとめ

警備業界は慢性的な人材不足に悩まされています。 だからこそ「イメージアップ」「働きやすさの可視化」が不可欠です。 福島県次世代育成支援企業認証制度は、 採用広報・入札加点・助成金活用という三拍子がそろった制度です。

1
制度には「仕事と生活の調和」推進企業認証と「働く女性応援」中小企業認証の2区分あり、同時取得も可能
2
令和8年4月1日付で要綱・様式が改正。申請には最新様式(チェック表の基礎項目・評価項目の両方)の使用が必要
3
入札加点(公共工事等10点)、物品調達の優先指名、助成金受給資格が得られる
4
一般事業主行動計画の策定・届出が前提条件。就業規則との一体整備が最短ルート
5
年4回申請可能・認証期間2年。認証後は2年に1度の取組状況報告が必要
📌 最新情報は必ず公式HPで確認を 本コラムは令和8年4月時点の公式情報に基づいています。 認証基準・様式・申請時期は変更される場合があります。 申請前に必ず福島県雇用労政課のホームページ (https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/32011c/)で 最新の要綱・様式・募集期間をご確認ください。
【参照資料】福島県次世代育成支援企業認証制度 要綱・取扱要領(令和8年4月1日改正)/福島県雇用労政課HP(令和7年度第3四半期現在 認証企業延べ1,412社)/次世代育成支援対策推進法(一般事業主行動計画)/育児・介護休業法(看護休暇・介護休暇)/労働基準法第39条第6項(計画年休)

本コラムは情報提供を目的としており、個別の認証取得を保証するものではありません。申請要件・様式は改正される場合がありますので、最新情報は福島県雇用労政課にご確認ください。
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