「良かれと思って配慮したのに、不満を持たれてしまった」
経営者様が社員を想って一生懸命に環境を整えようとされているのに、ちょっとした認識のズレからすれ違いが生じてしまうのは、本当に心苦しく、ストレスの大きなことですよね。
日々の業務に追われる中で、細かなルールまですべて完璧に言語化するのは至難の業です。しかし、ほんの少し「就業規則」という形でルールを整理しておくことで、不要なトラブルを未然に防ぎ、経営者様ご自身の心の負担をスッと軽くすることができます。本記事では、会社と大切な社員を守るための、無理のない就業規則の見直しポイントをお伝えします。
1. 就業規則は、会社と社員をつなぐ「安心の土台」
就業規則と聞くと、「社員を縛るための厳しいルール」「労働基準監督署に出すための面倒な書類」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし本来の役割は、賃金や労働時間、お休みの取り方などの基準を明確にし、「この会社でどう働けばよいか」という社員の不安を取り除くことにあります。会社としての基準があらかじめ示されていることで、経営者様が休職や異動などに関する決断を下す際の迷いがなくなり、他の社員に対する公平感や納得感を生む強力な味方になります。
2. 忙しい経営者様でも確認できる!見直しの3つのポイント
では、就業規則をどう見直せばよいのでしょうか。まずは、以下の3つのポイントから少しずつ確認を始めてみてください。
ポイント① 現在の「働き方の実態」と合っているか
時間がない中で、インターネット上の無料ひな形などを活用されることもあるかと思います。しかし、そのまま使用すると、自社にはない手当が記載されていたり、実際の勤務時間と異なっていたりすることがあります。ルールと実態が違うと、社員は「どちらを信じればいいの?」と迷ってしまいます。今、目の前で働いている社員の皆様の働き方と、書かれている内容に矛盾がないかを確認することが一番の基本です。
ポイント② 誰もが「いつでも見られる状態」になっているか
就業規則は作成して金庫に大切にしまっておくものではありません。「こんなルール、初めて聞いた」というすれ違いを防ぐためにも、休憩室に置く、社内ネットワークの共有フォルダに保存するなど、社員がいつでも確認できる状態(周知義務)にしておくことが大切です。
ポイント③ 「最低限の法改正」に対応できているか
労働関係の法律は毎年のように変わります。すべてをご自身で完璧に追いかけるのは本当に大変ですが、以下のテーマについては、会社を守るために優先的に確認しておきたい項目です。
- 育児・介護休業法への対応(男性の育休取得や、介護に関する制度など)
- ハラスメント防止規定の明記(パワハラ防止法の義務化に伴う対応)
- 働き方改革関連法(有給休暇の年5日取得義務、労働時間の上限規制など)
- 正社員とパート・アルバイト間の不合理な待遇差の解消(同一労働同一賃金)
法律が古いままの就業規則で万が一トラブルが起きてしまった場合、本来なら防げたはずの事態で会社側が不利な立場に立たされてしまうことがあります。最新の法令に合わせておくことは、いざという時に経営者様ご自身と会社を守る「強固な盾」となります。
3. 法律への対応は「専門家」に任せて、本業に集中してください
「見直さなきゃいけないのは分かっているけれど、どうしても時間が取れない」
これが、多くの経営者様の偽らざる本音だと思います。ご自身の力で専門書を読み込み、法改正を一つひとつチェックして条文を作り直すのは、あまりにも時間がかかりすぎますし、何より本業の妨げになってしまっては本末転倒です。
餅は餅屋という言葉があるように、複雑な法律の確認や実務的な条文への落とし込みは、ぜひ私たち社会保険労務士にお任せください。経営者様の「こういう会社にしていきたい」という想いを丁寧にお伺いし、それをしっかりと反映した、温かくも頼りになるルールブックを一緒に作り上げていきましょう。
まとめ:ルールづくりは、より良い職場への第一歩
就業規則を整えることは、決して会社と社員の間に壁を作ったり、縛り付けたりするものではありません。「お互いに気持ちよく働くための約束」を交わす、とても前向きな取り組みです。
まずは「現在の働き方と合っているか」を確認し、
「いつでも見られる場所に置く」ことから始めてみましょう。
「うちの規則、何年も前のままだな…」「少しだけ専門家の意見を聞いてみたい」と思われましたら、いつでもお声がけください。御社の状況に優しく寄り添い、一番良い形を見つけるお手伝いをさせていただきます。
就業規則について、少しだけお話ししてみませんか?
「このルールで法律的に問題ない?」「何から手をつければいいかわからない」など、
労務に関するささいな疑問でもお気軽にご連絡ください。初回相談は無料です。